オムライス、麻婆(マーボー)丼、鴨汁そば…。実はこれ、お鍋の「締め」メニューの一例だ。内食傾向が追い風となり、鍋料理は味・スタイルともバリエーションが広がっている。それに伴い、締めにも“異変”が起きている。(榊聡美)
[フォト]秋冬はカレー鍋で “変わり種”続々登場
◆和洋中と多彩な味
手軽にさまざまな味わいの鍋料理が楽しめる鍋つゆは、今シーズンも好調な売れ行きを示す。中でも人気を集めているのが、締めにもこだわった鍋つゆだ。
ミツカンは、「〆まで美味しい鍋つゆ」シリーズを発売。「和風カレー鍋つゆ」の締めにカレーうどん、「麻婆鍋つゆ」は麻婆丼という具合に、鍋に合う新しい締めメニューを提案する。
小さな子供のいる家庭を中心に、ブームになっているカゴメの「甘熟トマト鍋」。南欧産の完熟トマトにチキンブイヨンとパルメザンチーズを組み合わせ、まろやかな甘さとコクのあるスープに仕上げている。野菜やウインナーソーセージなど台所にある具材で作れ、野菜がたっぷり取れるのが人気の理由だ。
こちらの締めは、残ったスープにご飯と卵を加えて作るオムライス。同社には「ふわふわでおいしく作れた」という声が次々と寄せられているという。
一方、国産の鴨からとった上品な味わいのだしが好評の「鴨だしよせ鍋スープ」(キッコーマン)は鴨汁そばに。
「ゴマ油でいためたネギを加えると、さらに本格的な味が楽しめます」(同社コーポレートコミュニケーション部)
◆ネット発メニュー
インターネットでもお鍋の締めレシピが注目を集めている。
紀文が提案するのは「おでんのちカレー」。いつものおでんを味わった後、カレー粉やルウ、そして野菜を加えて“後半戦”へ。最後はうどんで締める。「野菜が少ない」「同じ味で飽きる」といったおでんに対する不満から生まれた食べ方。味の変化が楽しめ、締めのカレーうどんは“おそば屋さんのカレー”のようにだしの効いた味で、評判も上々だとか。
一方、ミツカンの鍋料理専用サイト「鍋なび」では、締めのコツを紹介したページが、主役のお鍋メニューを上回る人気を誇る。
「こうしたコツや豆知識のページが上位にくるのは珍しく、締めの楽しみ方への関心の高さがうかがえます」と、ミツカングループ本社広報室の松本裕佳さんは話す。
ブームが続く蒸し鍋は和風パスタに、すきやきは焼きうどんに変身させるなど7種類のアイデアメニューを紹介している。
さて、お鍋をご飯と一緒に食べた場合、どうしたらいいか。『あったかおいしい スープごはん』(ポプラ社)の著者で、スープ研究家の東條真千子さんは、こうアドバイスする。
「残った具材も含めてスープストックにすると便利。豚しゃぶは豚汁に、鶏肉の水炊きはミネストローネになります。海鮮鍋ならクラムチャウダーなど魚介系のスープができます」
シーズン中、家庭でお鍋を楽しむ回数は平均で20回前後とか。後半は、意外性のある締めで食卓を沸かせてみてはいかがだろうか。
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ミツカンは、「〆まで美味しい鍋つゆ」シリーズを発売。「和風カレー鍋つゆ」の締めにカレーうどん、「麻婆鍋つゆ」は麻婆丼という具合に、鍋に合う新しい締めメニューを提案する。
小さな子供のいる家庭を中心に、ブームになっているカゴメの「甘熟トマト鍋」。南欧産の完熟トマトにチキンブイヨンとパルメザンチーズを組み合わせ、まろやかな甘さとコクのあるスープに仕上げている。野菜やウインナーソーセージなど台所にある具材で作れ、野菜がたっぷり取れるのが人気の理由だ。
こちらの締めは、残ったスープにご飯と卵を加えて作るオムライス。同社には「ふわふわでおいしく作れた」という声が次々と寄せられているという。
一方、国産の鴨からとった上品な味わいのだしが好評の「鴨だしよせ鍋スープ」(キッコーマン)は鴨汁そばに。
「ゴマ油でいためたネギを加えると、さらに本格的な味が楽しめます」(同社コーポレートコミュニケーション部)
◆ネット発メニュー
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紀文が提案するのは「おでんのちカレー」。いつものおでんを味わった後、カレー粉やルウ、そして野菜を加えて“後半戦”へ。最後はうどんで締める。「野菜が少ない」「同じ味で飽きる」といったおでんに対する不満から生まれた食べ方。味の変化が楽しめ、締めのカレーうどんは“おそば屋さんのカレー”のようにだしの効いた味で、評判も上々だとか。
一方、ミツカンの鍋料理専用サイト「鍋なび」では、締めのコツを紹介したページが、主役のお鍋メニューを上回る人気を誇る。
「こうしたコツや豆知識のページが上位にくるのは珍しく、締めの楽しみ方への関心の高さがうかがえます」と、ミツカングループ本社広報室の松本裕佳さんは話す。
ブームが続く蒸し鍋は和風パスタに、すきやきは焼きうどんに変身させるなど7種類のアイデアメニューを紹介している。
さて、お鍋をご飯と一緒に食べた場合、どうしたらいいか。『あったかおいしい スープごはん』(ポプラ社)の著者で、スープ研究家の東條真千子さんは、こうアドバイスする。
「残った具材も含めてスープストックにすると便利。豚しゃぶは豚汁に、鶏肉の水炊きはミネストローネになります。海鮮鍋ならクラムチャウダーなど魚介系のスープができます」
シーズン中、家庭でお鍋を楽しむ回数は平均で20回前後とか。後半は、意外性のある締めで食卓を沸かせてみてはいかがだろうか。
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by luv0wcjq6c
| 2010-01-15 13:03